自分がわからない

横浜である占い師に「あなたは○○な人ね」と言われ、「はあ、そうなんですか」と曖昧な返事をしていたら
「えっ、あなた自分のことがわからないの?」
と驚いた顔で言われました。

自分で自分のことがわからない。
当たり前だと思っていたのですが、違うのでしょうか。少なくとも私はわかりません。勿論、名前とか職業はちゃんと把握していますが、もっと広い意味での
「自分はどういう人間か」
ということです。

私は自分のことについては死ぬまでわからない気がします。自分と接する人それぞれに決めてもらえばいいと思っています。「自分」は星の数ほどあって、ある人にとってはAで別の人にとってはBというように違うもので、まとめることなんてできないから、当の私には「わからない」。

それでも、社会で生きていくため、個人の識別のためにおおまかな一つの「自分」というものは必要なのだと思います。占い師は私がそれをわかっていないと思い、驚いていたのでしょうか。確かに、自分の概要も私はよくわかっていない気がします。実はわかっているかどうかもわからないのですが。

私が自分についてわかっているのは、免許証に書かれている程度の最低限の情報だけかもしれない。私にとって免許証は、いろいろな意味で、身分証明書なのです。